2年生(春学期 電磁気学同演習履修)の皆さんへ
まずは,進級おめでとうございます.春学期の必修科目「電磁気学同演習」は,4月11日より毎週金曜日4限に開講します.(一部,オンラインを併用する可能性があります.詳しくは授業中にご案内します.)この授業では,1年生で履修した電磁気学(物理学B, 物理学D)の復習から始め,Maxwellの方程式を完全に理解するまでに授業をすすめていきます.
本授業は,最初の3回は「指定のテキスト : 工学・物理のための基礎ベクトル解析,コロナ社,畑山明聖,櫻林徹 著」を用いますので,購入した上で,授業に持参して下さい.その後は,プリントを用いて進めますが,そのプリントは,keio.jpのK-LMSからから,皆さん各自でダウンロードして印刷,あるいは,パソコン,タブレットなどで見ることが出来るようにした上で,授業聴講時や宿題を解く際に活用してほしいと思います.この授業には,宿題を毎回準備します.プリント内の演習問題を解答してもらい,提出してもらう形を取ります.初日から,教科書が無いと,演習の際に支障を来たす可能性があります,早めに準備をしておいてほしいと思います.
3年生春学期科目 フォトニクス履修予定の皆さんへ
選択科目である「フォトニクス」の授業を担当しています.選択科目ですが,物理情報工学科には,光を扱う研究をしている研究室が多く存在します.その準備として,特に2年生の春学期に オプティクスを履修した人には,是非とも続けて履修し,光についての理解を深めてもらいたいと思います.また,オプティクスを履修していない人でも,できるだけ分かるように授業を進めていきます.私達の生活になくてはならない「光」について,3年生からでも学んでみてほしいと思います.教材としては,プリント類などを適宜配布しながら授業をすすめます.第2クォータの開講です.基本的に対面授業にて開講しますが,一部,オンライン授業を併用する可能性があります.詳細はK-LMSを通じてご案内します.また,授業教材は,keio.jpのK-LMSからダウンロードできるようにします.
3年生の皆さんへ
進級おめでとうございます.石榑研究室は,この3月より,6名の22期生メンバーを迎え入れ,2025年度の研究活動を開始しています.2018年度より企業に務めながら博士課程に在籍する社会人ドクターが加わるようになり,本年度も2名(1名は新たに加わられました)が在籍します.企業人としての研究,大学での研究がどう違うのか?企業人にとっての博士学位の意義などを,間近で聞くことができるという点で,当研究室の修士課程,学部のメンバーは,とても良い交流ができていると思います.そのような石榑研究室を是非見学しにいらして下さい.
これまで,当研究室から発信してきた研究成果が国際的にも評価されていますが,石榑研究室では,研究室に所属する各メンバーが挙げた成果は,その研究に携わった本人が学会・国際会議・論文投稿の場で発表をしていってもらう方針をとっています.
国際会議
昨年度(2024年度)は,多くの会議が対面開催に戻って行われました.毎年11月には,IEEE CPMT Symposium Japan (ICSJ)が京都にて開催され,過去数年に渡り,毎年M2のメンバー及び博士課程のメンバーに発表してもらってきました.ICSJ2024は,立命館大学にて対面形式のみで開催されました.D1の若林さん,M2の酒井君が口頭発表を,当時同じくD1の土信田さん,M2の市塚君,伊藤さん,中村君がECRセッションのポスター発表を行いました.
12月には,Brithsh and Irish COnference on Optics and Photonics (BiCOP2024)がロンドンにて開催され,社会人博士の木下さんが招待講演を,同じく社会人博士の唐川さんが口頭発表を行い,M2の伊藤さん,M1の厚味君がポスター発表を行いました.
この後2025年度も,11月京都開催のICSJ2025やBiCOPをはじめ,いくつかの国際会議で研究室メンバーの発表を予定しています.
学術論文
学術論文誌についてですが, 2024年度D3に在籍していた社会人ドクターの 木下遼太さんが,「コパッケージ用エッジカプラとしてのポリマー光導波路の最適コア構造設計」に関する研究成果をOptics Express誌に投稿し,採択されるに至りました,この論文は,発行元のOpticaが1ヶ月内に発行する全論文中,わずか数件の注目すべき論文である「Editors Pick論文」に選ばれました!.
また,同じ2024年度に木下遼太さんがOptics Express誌に投稿していた「コパッケージにおけるポリマー光導波路とSMF間の結合損失の温度依存性」に関する研究成果をまとめた論文が採択されるに至っています.
受賞
2024年11月,京都にて開催された国際シンポジウムIEEE CPMT Symposium JAPAN (ICSJ2023)にて,口頭発表を行ったD1の若林巧未さんがYoung Researcher Awardを受賞しました.毎年のICSJでの受賞となります.
国内では,電子情報通信学会,エレクトロニクス実装学会を中心に,研究室のメンバーが多数発表を行なっています.その結果,また2023年3月,矢上キャンパスにて行われたエレクトロニクス実装学会講演大会にて,当時D2の木下さんが「ポリマー光導波路光学特性の温度依存性」と題する論文を発表し,第38回エレクトロニクス実装学会春季講演大会(於:東京理科大)にて研究奨励賞を受賞しました.
また,2025年3月に沖縄にて開催された行われた電子情報通信学会光エレクトロニクス研究会で,当時M2の酒井聖哉君が「シングルモードY分岐導波路の作製とモード分割多重デバイスへの応用」と題して発表した論文に対して学生優秀研究賞を受賞しました.この賞は,2014年度に三谷さんが受賞して以来,多くの石榑研究室のメンバー(13人目)が受賞しています.
共同研究
2010年度から,企業との共同研究を活発化させており,企業の研究者が研究室に来られてともに研究を進めたり,あるいは,研究室メンバーがインターンとして企業に通いながら研究を進めてもらったり,企業の設備を使わせていただきながら研究を進めてもらっています.企業との共同研究には,研究室メンバーである学生の皆にも直接関わってもらっています.石榑研究室での研究の成果を,より実用に近づけるためにも,今年度もさらに共同研究を加速していきます.そのため,どちらかと言えば,基礎研究というよりも応用研究に近い研究テーマが多いのが石榑研究室の特徴です.その様な研究活動を日々行っている石榑研究室の様子を見てみたい,と思ったら是非,いつでも見学にいらしてください.
石榑研では,随時,研究室の見学を受け付けています.
質問,見学希望などは,メールにて
ishigure[at]keio.jp([at]を@マークに変えてください。)
2025年6月